モーターの電源欠相とは?どのように判断し、どのように対処するか?

❓モーターの電源欠相とは?
モーターの電源欠相(フェーズロス、Phase Loss)とは、三相モーター の電源のうち1相が、ヒューズ切れ、電線の断線、接続不良、または電源異常により途絶する現象を指します。欠相状態ではモーターが一見動作しているように見えても、電流の不平衡、効率の低下、異常発熱が発生し、放置すると巻線の焼損や絶縁破壊を引き起こす恐れがあります。⚠️ 安全上の注意:欠相は高電圧を伴う電気的故障です。点検や修理は必ず有資格の電気技術者に依頼してください。感電や設備損傷の危険があります。
🔍欠相の判断方法
欠相は以下の方法で確認できます:- 電圧測定:テスターや電力アナライザーを用いて三相電圧を測定し、1相が0Vまたは著しく低下している場合は欠相です。
- 電流測定:正常時は三相電流が均等ですが、欠相時には残りの2相電流が急激に上昇します。
- 運転状況の異常:回転速度の低下、トルク不足、振動や異音、または保護リレーの頻繁な動作なども欠相の兆候です。
🛠欠相への対処方法
欠相による故障を防ぐには、以下の対策が有効です:- 電源ラインの点検:トランス、ヒューズ、ブレーカー、ケーブルの状態を確認し、接続の緩みや損傷を修復します。
- 保護装置の導入:欠相保護リレー(フェーズモニタリレー)を設置し、欠相検出時に自動的に電源を遮断します。
- 定期点検とメンテナンス:端子台、ケーブル、絶縁状態を定期的に確認し、欠相の発生リスクを低減します。